よく食べよく遊ぶ バーベキュー
集合:朝7時 市場前のバスターミナル
持ち物:汚れてもいい服、雨季だからカッパ
目的地:Dong Nai省(自然がきれいな場所)
そんなざっくりとしたインフォメーションだけをたよりに
とりあえず、はりきって前日に買ったカッパだけ握りしめて集合場所に行くと
彼らは両手に大きな荷物を抱えていた
通勤列車並みに混み合う路線バスで 片道2時間の旅
ベトナムで初めての バーベキュー
雨季で ありえないくらい茶色い水の中、楽しそうに遊ぶ人々
歌いながら食べ、ビールを飲みまくる人々
そこかしこに散乱するTiger Beerの空き缶と その缶と空き箱が奏でる即興音楽
ひたすらに肉や魚貝を焼く 女性たち
ハンモックにすっぽりくるまれ、熟睡するおじさん
何より、前日の彼らの準備に とても感動
大量の買い出し、肉の下味付け、野菜のカット、
生春巻きに必須のヌクマムタレの作成(実際は、友人のお兄ちゃんが作ってくれたらしいけど)
きれいな水は近辺に当然ないわけで、
ミネラルウォーターやウェットティッシュ、消毒液もしっかり持参している手際よさ
それら大量の荷物をバイクで集合場所まで運んできてくれたこと
そして、素材に合わせて、様々な調味料を用意していて
食べることを大切にする人々だなぁと改めて感じさせられた
まずは、手作りサンドウィッチづくりと腹ごしらえ
チリソースとマヨネーズをパンに塗って、ハムとレタス、豚の干物を挟み
1人 大2個 完食ノルマ いきなりパンチがある
それから包丁で炭を割って、近くのおばちゃんに扇子を借りて 一生懸命火を起こす
ミネラルウォーターでレタスとハーブを洗う
下味をつけた豚肉とパプリカとオクラを串に刺し 焼く
エビを焼く グリーンチリソースでいただく
下味をつけた大きな鶏肉を人数分焼き サテとにんにくソースを混ぜたものでいただく
魚をホイルに包んで焼く
ちょいちょい果物(ランブータンとマンゴスチン)を挟む
川で遊び その間に魚番が魚を焼く
焼けたらハーブと一緒に春巻きの皮で包んで ヌクマムタレでいただく
皆よく食べる そして苦しい…
完全に最初のサンドウィッチ2つが効いている(それ、必要だったか?というくらい)
それから、新品のトランプを取り出して、20回くらい大富豪
負けた人は、炭で顔にどんどん落書きされて 大惨事
最後は、ベトナムで人気のバドミンドンのシャトルのようなものを足でつなぐ、
羽根つき風のレクリエーション
コントのようなコミカルな動きで、
まんべんの笑みでシャトルの代わりに砂を蹴り上げる彼
どこかで見たことのある光景… と思ったら、
彼は皆から、「Nobita-!!」と呼ばれていた 爆笑 微笑ましいひと時
せっかく買ったカッパは、川からバス停までの2kmの道のりでようやく活躍
というか、みんなカッパじゃなく傘さしてる…どういうこと? と思いながら
通気性の悪い、激暑のカッパを意地でも使い切って
再び2時間の ギュウギュウ詰めのバスでホーチミンへ戻った
あっという間の7時間
彼らの温かくて優しいおもてなしが とても嬉しかった
楽しくてまんぷくの 日曜日
話題の コーヒー入りアボカドシェイク
◇Sinh tố bơ cà phê (コーヒー入りアボカドシェイク)
つい先日、この飲み物が巷で流行っているとかいないとか という話題になっていて
とても気になっていたアボカドシェイク コーヒー入り
アボカド、練乳少々、牛乳、砂糖、氷をミキサーにかけて
ベトナムコーヒーが少し入ったグラスに注ぐと、マーブル状になってキレイ
なんともベトナムっぽい味がして、わりと美味しい
ヒエヒエのうちに飲まないと、どんどん甘さが激増するので注意
◇Gỏi bông cải tôm thịt (カリフラワーとエビ・豚肉・カシューの和え物)
野菜やお肉を甘辛いタレで和える前菜のひとつ
茹でた具材それぞれにタレを絡めて、最後に合わせる
この甘辛酸っぱい濃いめのタレがなんとも美味しくて病みつきになる
◇Bún riêu cua (田がにとトマトのスープ麺)
稲作をする田舎でよく食べられているという田がにをふんだんに使った麺第2弾
冷や麦みたいな細い米麺と田がに全体からくまなくとった出汁で作ったスープ
エビ味噌mam tomも加えて
細かくさいた空芯菜、バナナの花、もやし、ハッカなどのハーブを添えて頂く
これもまた、えらく手のこんだ麺だなぁ という印象
南の方の 甘い蒸し春巻き
◇Banh cuốn ngọt (甘い蒸し春巻き)
ホーチミンからさらに南の地域で食べられているという甘い蒸し春巻き
米粉の生地を 布を張った専用の蒸し器でクレープみたいに蒸して
ココナッツの果肉を削り取ったものと 緑豆ペーストを包んでクルクル
トッピングのピーナッツとゴマ、砂糖塩がアクセントになってなんとも美味しい
ホーチミンでももっとみんな食べればいいのに…
生地の伸ばし方、竹の定規みたいなので器用に蒸し器からはがすのがかなり難儀
◇Bánh đa cua (田がにの 汁麺)
ベトナム北部の港町ハイフォンの定番米麺料理は、食べるのは今日が初めて
米麺にサトウキビが練り込まれていて茶色いきしめんのようなこしのある麺
豚骨と田がにをすり潰してとったエキスから作ったスープには、
甘酸っぱいタマリンドとトマト、塩辛風のエビ味噌mam tomも入る奥深い味わい
豚肉のロット葉包みまでのせるという 少し手の込んだ
カニの風味とコクを味わいつつもあっさりとした一品
トッピングには空芯菜とせりと、水おじぎ草を…
◇đùa tắc (ココナッツと金柑のジュース)
金柑の甘酸っぱさが好き。
フレッシュなココナッツからとったジュースと果肉に少しだけ砂糖を入れて
金柑を絞る ただそれだけだけれど、美味しくないはずがない 優しい味
朝ご飯はbanh cuonで
「朝ご飯を誘いたいよ!」というかわいいお誘い
雨上がりの朝のドライブは、いつも以上に風がとっても心地よかった
Phu Nhuan区の 狭い路上市場の中にある民家を3つの店で折半して間借りした場所
6畳間くらいのスペースに、肉屋と豆腐屋と蒸し春巻き屋さん
午後はさらにブンボーフエ(麺)屋も登場するらしい
座席数 2 せまいぞ
1mとなりで、上半身裸のおじさんがひっきりなしに豆腐を揚げているその場所で
Banh cuon(蒸し春巻き)を食べる
特製の大鍋でクレープみたいに作る蒸し春巻き
つい先日習い、その難しさを知っているだけに、手際のよいお姉さん、大尊敬
ハーブとゆでもやしの上に、ひき肉とキクラゲ、
春雨がたっぷり入った蒸し春巻きが5本くらい
たっぷりの揚げ赤わけぎもアクセントにトッピング
ヌクマムタレでいただきます
絶えぬテイクアウトの行列
朝ご飯にも決して手を抜かない この国の人々
オモチャをつくる
朝ご飯を食べた後「オモチャヲツクロウ」といわれるがままに向かった先は、
不思議なカフェ風の建物。薄暗い店内。
しかし今、子どもにも大人にもにわかに注目されているスポットらしい
そこに行った!と言ったら、若者にすごく羨ましがられたくらい
去年のクリスマスにKFCで見た、
店員のお兄ちゃんお手製ミニチュア模型を彷彿とさせる品々
こういうのが得意な人々なんだなーと改めて思う
「4才でも作れるよ」というミニチュアハウスを時を忘れてダラダラと作る時間が
とても幸せだった
ちょっと雑だけど、少ない材料を切り貼りして作るクリエイティブさ
かわいいお家をありがとう 今、テレビの横に飾ってあるよ
大学入試
朝から 昼から 夕方から
気まぐれに横殴りの大雨が降る今日この頃
7月は 大学受験の季節
全国から集まった学生と保護者達で町はごった返し、
大学の前には、試験終了をいまかいまかと待つ、保護者とバイクの大行列
交通ルールいらずの田舎の人々の集結により交通ルールはほぼないものとなり、
歩道の逆走バイクにもいつも以上に要注意 渋滞も要注意
そして大学の周り、町中に溢れる青色のポロシャツの若者達
田舎から出てきて右も左もわからない学生たちが泊まる場所、ご飯を食べる場所など
あらゆることをお世話するボランティア達
よく見ると、見慣れたあの子もこの子も…やっている
そんな助け合いの仕組みが必然なのかもしれないけれど
自然とそこにあるということが なんかいいな と思った
ザクロみたいなクワイのチェー
◇Chè hạt lựu củ năng (“ザクロ”のチェー)
色鮮やかな“ザクロ”のチェーに、ザクロは入っていない
むしろ主な材料は、お正月に見かける「くわい」
タピオカ粉と食紅で作った生地で、ガムみたいにグミみたいにしたものが
ザクロに似てて その方が名前としても面白いから ということらしい
くわいは、シャキシャキとさっぱりとした梨のよう
このチェーの味は、砂糖+ザボンの花エッセンス(or バナナオイル)だけだから、
とってもあっさり あっさりすぎるくらい
もぐもぐもぐもぐと、ピンク色の宝石たちの食感をとにかく楽しむ
◇Cá chiên muối xả (魚のレモングラス揚げ)
レモングラスと唐辛子のみじん切りを揚げたものはその昔(といっても10〜20年前)
お金のない農家の人々が、ふりかけ代わりにご飯を食べていたものだという
それらをすごい形相の白身魚にまぶして、じっくりと揚げた一品
市場では、魚屋さんが内蔵やらをご丁寧に取ってくれるけれど
その切り方 お口回りがちょっとコワイです
◇Canh cải xanh thịt bằm (ひき肉と青菜のスープ)
スープは大皿に盛って、食事の最後に分けながらいただくもの
これも家庭でよく食べられているスープの一つ
ニンニクや塩胡椒・砂糖で下味をつけたひき肉を、さらにニンニクで炒めて
からし菜のスープに加える 千切り生姜も欠かせない
スープにするとからし菜特有の苦みは消えて、とても食べやすい
ヌクマムと唐辛子をお好みで加えながら いただきます
甘辛酸っぱくコクのある 手のこんだチャーカー
◇Chả cá Hà Nội(魚とディルの炒め物 チャーカー)
雷魚を独特のタレに漬けてオーブンでディルのソースをかけて焼いた後、
ハーブと一緒に火にかけて、
最後は米麺ブンと一緒に食べる ハノイ名物チャーカー
独特のタレには、生姜とにんにくの他、ショウガみたいな“ガランガル”の絞り汁、
お米を発酵させた“メー”、そして、塩辛みたいなエビの発酵ペーストmam tom
辛くて酸っぱくて、臭みがあって、ほんのり甘い 複雑な味 奥深い
最後にはせんべいものっけて いただきます
◇Heo nướng sốt cay (豚肉の辛味ソース焼)
BBQの時などにも食べられる豚肉の漬け焼き
味のベースはヌクマム、醤油、チリパウダー、砂糖…
ビールが欲しい
◇Che đậu xanh hạt (緑豆と昆布のチェー)
見た目は極めて華がないけれど、人気のデザート
昆布と緑豆入りの甘いのか甘くないのかよくわからないスイーツ
体にはよさそう
mam tomと金柑の香り
エビを発酵させた 強烈な香りを放つペーストmam tomと
金柑をシャシャシャッと混ぜたタレで合わせて、
ジューシーなさつま揚げみたいなものと米麺、ハーブをチョビチョビと食べる
北部料理 Bun dau mam tom がここ最近、南部HCMでも流行っているらしい
クセになる一品
お酒の肴にももってこい ベトナムの香りがする食べもの
豆腐プリンと梅酒風 梅ジュースも懐かしいお味
冷蔵庫と犬と バイクと
おりこうさん