奥深いブンボーフエ 控えめで優しいチェー
◇Bún bò Huế (ブンボーフエ)
数あるベトナム料理の中で、
「一番好きな料理は何?」と聞いた時、“ブンボーフエ”と言った人に
今まで2人(ベトナム人女子&日本人男子)出逢った
さらに夜のブンボー屋台は、タクシー運転手やら夜勤の男達で溢れている
何故に?!と思っていたけれど、このシンプルでいて手の込んだ麺は、
食べれば食べるほど、じわじわとその美味しさに気づくものなのかもしれないと
あまりに美味しい手作りブンボーを食べてみて思ったのだ
意外だったことは、
ちょっと甘めのコクのあるスープにはパイナップルが入っていること
海老味噌が軸となり、ニンニク油や唐辛子油がアクセントだということ
あの赤い色は、アナトーシードでわざわざ着色されたものだということ
フエ特産のハムとたっぷりのバナナの蕾、もやし、ハーブを添えて
(バナナの蕾はのせすぎるとうさぎの気分になってくる)
プリプリの麺の食感を楽しみにながらいただきます
最近日本では、トムヤムクンのカップラーメンが売れすぎて販売休止だとか
それに便乗して、ブンボーフエヌードルとかも出たらいいのに とふと思う
ベトナムの麺文化、まだまだ奥が深そうだ
◇tôm hấp trái dừa( 海老のココナッツ蒸し)
ちょっと小洒落たレストランで出てくるココナッツに引っ掛けられた海老たち
てっきり、この形状でココナッツの蒸気で蒸しただけのものと思っていたけれど、
やっぱりそんなはずはない訳で、
実は別で、ココナッツジュース、唐辛子、生姜などとさっと蒸したものを
わざわざ素敵にこしらえたものだということを知った
この料理の最大の難関は、ココナッツの上部をキレイに割る、ということか
◇chè bì rợ (カボチャのチェー)
勝手に思うに、チェーの複雑なところは、
「完成形」がなんたるものなのかを上手く説明できず
これは、決して失敗作ではないんです、と納得してもらえなさそうなところ
つまり見た目がイマイチ地味で、パッとしないところではないかと思う
緑豆、ゆでピーナッツ入りのサラサラスッキリしたかぼちゃのチェーに
タピオカ入りの濃厚ココナッツミルクソースをかける
氷を入れたらどんどん薄まるので、急いで食べる
「ワーッ!」という歓声をもらうのが難しかろうチェーたち は、
どれもホッと一息できる味 つまり私は好きです