しあわせのアヒル
ある日飛んできた お誘いメール
「しあわせのアヒルを見に行かない?」
“しあわせのアヒル” それは、大阪中之島にも数年前に浮かんでいたという
オランダから世界を旅する あの巨大なアヒルのこと
しあわせの黄色いアヒルが
ホーチミンの閑静な住宅街&ショッピングモールに隣接する池にやってきたと
もう行ったとか、行かないとか
子どもから大人まで ウキウキと話題にしていた
当日の朝「暑いから上着を持ってきてね!」というリマインドメールをくれるほど
終始 Nong Qua!(あちぃ…あちぃ…!) を連呼する日曜のお昼時、
いかにも暑そうなパーカーをほっかぶり、マスク、サングラス、ヘルメット
日焼け対策は完璧に、彼らなりに決死の30分のショートトリップ
ココナッツジュースかザボンジュースを途中で絶対買う!という宣言通り
路肩のザボンジュース屋さん 甘苦酸っぱくて美味しいジュースは15.000VD( 70円)
アヒルの前は大賑わい
あちらこちらで、皆思い思いのアヒル口で45度 空を見上げ
アヒルとキッスをしている やることはどこも皆一緒
その後、フリマに寄り、その途中から既に疲れの色が見え隠れ
片道30分の道を引き返し、流行のプリン屋に寄って、さらに眠くなって、解散
大学に行って、昼ご飯を食べて、ドライブして、ジュースを飲んで、
ちょっとした珍しいものを見て、またちょっとお菓子を食べて、帰って昼寝する
自分たちの街で、平凡な日常の中にちょっとした楽しいことを探す
なんてことのない日曜日の過ごし方だけれど
「今日も楽しい日曜日だったね!」と言って別れる日常が 好き